前回は、そろばんのポテンシャル、全国レベルについて、書きましたが、今回は教室内の普通に通われてる生徒さんの事について着目します。
まずそろばんを習うきっかけになるのは、やはり計算力をつけたいと、通い始めるわけですが、ここで2パターンありまして、一つは苦手だから習ったというパターンと、計算が好きだから、得意だから習ったというパターンがあります。
そのほとんどは、前者の、苦手を克服したいというお子さんです。
ですが、実際教えはじめてみると、保護者様がいうほど苦手だという子はあまりいません。
学校の算数はだいたい出来るって子達です。
そんなわけでして、教室内の2割ぐらいは計算の得意な子、あとの8割は普通にできるよって感じの子ども達です。
ここからは、そろばん塾の珠算力、暗算力の話になります。
あまり、ランク付けするのはどうかと思いますが分かりやすくご説明する為、付けてみます。
ごくごく普通に通い、順当に進級している子をCクラスとします。
そして、そんな子たちよりもちょっと早く進級している子もいます。ここではBクラスとします。
今、うちの教室で目指しているのはここのBクラスの生徒さんがいっぱいいる教室です。
このクラスが多い教室と、そうでない教室では教室内の雰囲気が全然違ってきます。勿論、多い方がピリッとした空気で練習も引き締まります。
さらに進級スピードが早い子ですと、県大会などの競技会に参加が可能になってきます。ここがだいたいAクラスになります。
そこで、入賞、優勝など、勝てる力を持っている子がSクラスになります。ここでAからSになるためには本人の日頃の努力が直結しますので、たぶんそろばんの本当の面白さ、難しさに気づきだすところだと思います。
まだまだいきます。
県大会など、学年ごとに順位が付く場合がほとんどなんですが、このSクラスぐらいですと、毎年優勝は難しく、県内にも数名ライバルがいる感じだと思って下さい。
そんな中、たまにその学年で圧倒的計算力で毎年優勝する子がいたりします。ここだとSSクラスになるんでしょうか。そういう子が東北大会でも優勝したり、できなかったりします。
こんなに上手になっても、東北のどこかの県には同じぐらいの人がいたりするんです。
そろばんの競技会では、ほんの数分で決着がつきます。スポーツのような逆転や、その日のがんばりだけでどうこうなるようなものではありません。
普段の練習どおりの力で、練習での最高点数をとる事が最高の結果になります。
そして、そんなSSクラスの子ども達が集まるのが全国大会です。ここでは、学年は関係なく、子どもの部と大人の部に分かれます。そこで入賞するのがSSSクラスとなります。
このように、長く珠算界にいる自分的感覚でなんとなくランク付けしてみましたが、どうでしょうか?
もしかしたら、もっと細かいかと思います。
で、前にも書いたかもしれませんが、なにが言いたいかといいますと、『そろばんって本当に奥が深い』
これなんです。どんどん上手くなっていってもまだまだ頂点、頂きには辿りつけないんです。そこにやりがいがあったり、挫折があったりと面白さが待っています。
話しを戻します
最初、どんなきっかけ、理由で通いだしても、そろばん塾を卒業する頃には計算が得意だと言える子になってくれたら、それで充分だと思います。
ひとり、ふたりSクラスのいる教室よりBクラスの子達がたくさんいる教室をこれからも目指していきます。