突破

2023.6.25 第50回東北七県珠算競技大会宮城県予選。

4年ぶりに東北大会が完全な形で行われます。しかも宮城大会。

コロナ前には何度も何度も、選手も出ていないのに秋田や青森に見学に行ってました。

あの立派な会場で行われる競技会は子どもの頃からの憧れで、出れば一生の思い出になります。

そこにいっぱい生徒を出したくて、頑張ってきましたがようやく叶いました。

叶いも叶って、11人も本大会に出れます。しかも東北一位を狙える選手もいます。

ここから1ヶ月は最高点のアップより本番に動じない気持ちの準備にシフトチェンジし、更に良い結果に繋がればいいかなと思ってます。

さぁ〜てどうなるでしょ〜。

第44回仙台そろばん競技大会

年明け、一つめの大イベント

仙台そろばん競技大会が、成人の日の1月9日に行われました。

コロナ禍で3年ぶりの開催となり、また当塾としては2回めの参戦です。

お正月休みを挟むので、競技大会ほぼ初参加の皆さんは、どうなるかちょっと心配してましたが、皆わたしが課せた目標点数を超えてくれました。

中には練習での最高点を遥かに超える点数をとった子もいましたし

流石、競技会大好き岩切そろばん塾の生徒さんといった感じでした^_^

やっぱり出場するからには生徒さんには勝たせてあげたいわけで、

但しあまりキツい練習はさせたくないわけで、そのバランスが難しいところです。

今回の選手さん達は岩切そろばん塾、第5世代といったところで県大会でも優勝を競う位成長した第4.第3世代にも負けないぐらいこの短期間で成長してくれました。

次の県大会、東北大会予選に出る為にはもっともっと練習しなければいけません。

第6世代の見本になるよう今後も楽しく練習を頑張りましょう。

ソロバンについて

野球チームに入ったらグローブ、テニスを始めたらラケット。

珠算塾に通いだしたらソロバンが必要になります。

ネットを開くと数社のソロバンメーカーが出てきます。

代表的なメーカーさんはトモエそろばん、播州そろばん、亀嵩ソロバン、サンコーそろばん、そして雲州そろばんなどなどです。

うちでは、永年、母の教室含め50年以上雲州そろばんさんのソロバンを取り扱っています。

ここでいう雲州そろばんさんは正確には『雲州そろばん協業組合』という島根県の奥出雲にある業者さんで、一般の人がネットの通販で買える雲州堂とはまったく別です。

雲州堂さんも元々は出雲のようですが、今は大阪に会社があります。

話しを戻します。色々あるソロバンメーカーですが、珠算人感覚としてはやはり、雲州そろばんと、播州そろばんが2強だと思います。勿論、他のメーカーさんも悪くは無いんですが、高価なフラッグシップなソロバンを扱ってないことでイメージが低くてなってしまいます。

次に珠(たま)の種類についてですが、主に樺珠(カバ)か、柘珠(ツゲ)が実用的なソロバンになります。

他にも黒檀、梅、桜、イス、紫檀、白檀など長い歴史がある分種類もたくさんあります。

これらは主に工芸品的な部類に入ってくるもので、なかにはうん十万するモノもあります。

樺珠、柘珠にもそれぞれグレードがあり上は10万円から8万、6万、4万、3万、2万、1万〜5千円ぐらいに分かれています。

初心者用でも、5千円なので決して安いモノではありません。

うちでは7000円のモノから用意しています。

5000円のモノを取り扱わない理由は1番下のグレードだと珠材が1番悪いモノを使っているだろうという事です。

もちろん、商品として使う材料なので5000円でも悪くは無いと思いますが、上手く説明できませんが、職人さんが材料を選ぶ時、ギリ商品になるような材料で作った5000円のソロバンより少し良い材料で作った7000円の方が珠ひとつひとつが選ばれてるような気がします。

樺珠、柘珠にもそれぞれ特徴もあり、好みの分かれるところですが、基本的には柘珠の方が高価です。

なので同じ価格なら樺珠の方がグレードが高くなります。高いカバ=安いツゲが同価格になります。

永く使うモノです。大事に使えば、お子さん、お孫さんまで使えます。

自分のソロバンも35年以上前のモノですが、ちゃんと使えています。

ご購入の際は良いソロバンを選んで下さい。

MIYAGIそろばんあんざんチャンピオンシップ2021

2年ぶりに開催することができた、チャンピオンシップ。

選手、指導者(自分)が納得できる素晴らしい成績を納めました。

予選を突破した各学年10名による決勝戦、コロナ禍で形式は変わりましたが、例年以上に緊張感のある良い大会となりました。

成績は

小学4年生の部 準優勝、三位、五位

小学5年生の部 四位

中高一般の部 五位

それぞれが約1ヶ月前の予選順位よりも上位に入賞できました。^_^

そして4年生の部では団体優勝というタイトルも勝ちとれました。

岩切そろばん塾の前身、内海そろばん塾(親)の時代には絶頂期、3部門団体優勝ということもありました。

ここ10年は団体優勝はありませんでした(個人優勝はあります)

やっと獲れた団体優勝は、自分的にはすごく価値のあるものだと思えてます。

昨今、各塾では、一人二人のズバ抜けて上手な選手だけを出場させていたりする所が多く、なかなか団体(一学年3名)を揃わない、揃えられない教室が多くなってきました。

自分の指導のモットーには開塾当初から生徒全員をBクラスに育てる事としてきました。

※Bクラスについては過去のコラムをご覧下さい。

その中で大会、競技会に出たいという気持ちにもっていき皆んなで団体を組めて、楽しく参加できるようにしたいと思っていました。

また、普段はそろばんは個人でのモノなので、大会ぐらいはチーム的な要素も成長過程の子ども達には必要ではないかと考えもあります。

これまで毎年、団体を組んで大会に出れてはいましたが、Sクラスのいる教室にはBクラス代表のチームでは全然およびませんでした。

教室内に一人二人のSクラスの生徒さんのいる塾ではなく、教室に通っている全員がソロバンを駆使して速い計算ができるBクラス主体のそろばん塾で、その中でちょっと上手な子が代表として大会に参加することを目指してきました。

その結果、団体優勝となったことは、大げさにいえば、自分的指導の証明になれたかなと大変嬉しく思っています。

ここからはちょっと陰口にもなりそうですが、

大会では、優勝の見込みのある少人数の生徒だけを参加させて優勝だけを狙いにくるようなそろばん塾もあります。

また、全珠連という団体の大会ですが、普段、全珠連の検定試験などはあまり受験させていないにも関わらず、大会の時にだけ多く出場させる塾もあります。

合理的な考え方かもしれませんが、人間的には、節操のない行動かなと思います。

運営側からみても、参加人数の減少にも繋がりますし、大会の面白味にも欠けてきます。

昔のような選手、指導者が正面からのバチバチな大会が懐かしいです。

またそういうふうに盛り上がることを期待しています。

14年目突入にあたり

久々の投稿になります(^_^;)

岩切そろばん塾は2008年8月8日に開塾し、9月で14年目に突入しました。

検定試験受験者数だけみれば、県内でもだいぶ多い教室になりました。

当初の目標にしていた教室のイメージになんとなくなっているなと自負しています。

その目標といいますか、目指した自分なりの教室とは『ちょうどいい』普通な感じの教室です。

教室の規模(広さ)もちょうど良い、教室のレベルもちょうど良い、指導の厳しさもちょうど良い、日本全国のそろばん塾の、ど真ん中ちゅうのど真ん中を目指してきました。

そんな普通の教室が40〜50年前には日本全国のどの町にも必ずあり、どの教室も子ども達の活気に溢れていました。

団塊ジュニア世代で子どもの数も多く、習い事も今ほど多様化されていませんでしたし、何より当時は児童館もなく、その部分も担っていました。

そんな教室の雰囲気が自分は大好きで、そこを目指してきました。

特に全国で有名になるような教室にする訳でも無く(なれませんが)日本一を育てる競技専門の塾でも無く、普通の教室を継続させる事がおおげさですが珠算を日本に残す意味で大事だと思っています。

ズバ抜けて上手な子(看板的な子)が教室にいれば、  そうなるように入塾させたいと多くての生徒さんが集まる時代も確かにありました。

そうして競技主体の有名塾になり、規模も大きくなっている所も数多くあります。

現在でも、規模が大きくなり上手な生徒さんが主体になったため、そうではない生徒さん達をソノタにしてしまっている教室もあります。

上手な生徒さんを指導するのは確かに面白いと思いますし、指導の成果がすぐに跳ね返ってきて、自分の指導力が向上したように思えて満足感も得ることでしょう。

自分はそれは違うと思っています。

上手な生徒さんは覚えるのが早いですし、一度で直ぐに難所をクリアします。

上手ではない生徒さんはイコール算数が苦手で、そこを克服したいという事でそろばんを習いに来てくれています。

そこを伸ばす。数字嫌い、計算嫌いにさせないこと、これが珠算指導の全てだと思います。その中でその子のリミッターを少し超えて上げることができれば習ってもらった意味があると思います。

自分もそんな田舎の普通の教室で、小さな頃から母が四苦八苦しながら指導している姿を見てきました。

といった訳でこれからもYSK岩切そろばん塾では、普通の教室を継続して参りたいと考えています。

これからも宜しくお願いします。

入門用教材は色々あります

当塾の初級、入門時の指導は、十の合成、分解から始まります。

その後、五の合成分解にはいります。

教材は、永年お世話になっている教材屋さん数社のものを使わせてもらっています。

数社の教材を用意しているわけをご説明します。

入塾すれば、その教材の中の1からスタートになります。だいだいスタートは皆んな同じ教材になります。

通常であれば、1が終われば2に進むわけですが、ここですんなり2に進めない生徒さんもでてきます。

そのため、他社の教材を用意しています。(1つめの理由)

2つ目の理由、運指が怪しい場合。急がば回れ

どおしても入門教材は高学年、中学年にとっては計算自体は簡単になります。それをきちんとソロバンを弾いて計算できてないと、その後のケタの大きな問題には対応してできなくなります。

マンツーマンで指導をしているわけではないので、先生の目がある時だけソロバンを使う。見られてない時はスラスラ頭で計算してしまう。

こういう場合はその教材が終わったとしても、同じ内容の別教材を渡します。

その時、これこれこういう理由なので、次はこれをやりましょう。と言う時もあれば言わない時もあります。そこはその子によります。

そして

3つ目の理由。これが何気に多いかもしれません。

ひとつの教材では2が終われば3、3が終われば4になりますが、それだと、こした、こされたが丸わかりになってしまいます。それがハッキリするのを避けるため、数社の教材をあいだに入れたりしています。

年長さん、1年生ぐらいだと競争心を養う意味でもそのままの順番で良いんでさが、(理解できてる場合)

2年生、3年生ぐらいだとちょっと越されただけてで、めげてしまう子もいます。なので、進んでいるように見せかけるため、同じ内容の別教材を使ったりします。

進級ぐらいをハッキリさせない。

これが一番の理由です。入門の時期、ここで急がせないようにして尚且つ友達よりも遅れてるなと思わせず、きちんと運指を覚えてもらうようにするため複数の教材を用意しています。

前に聞いた話しですが、ある教室では、1冊めで覚えなかった子に同じ教材を渡し2冊めをさせている。

まあ、それはその教室の事なので、アレコレ言いませんが、その結果その生徒さんは、退塾してしまった。ということです。

小さくてもわかるんですよね、なんで、同じものをもう1度させられているか。年長さんにもなれば自尊心も芽生えてきます。

そんなわけでウチでは、色んな教材を選んで指導をしています。^_^

東北七県珠算競技大会予選

今年の東北七県珠算競技大会宮城県予選には当塾から3名の選手が出場しました。

……結果、見事 3名

全員が予選を突破しました。

選手の皆さんおめでとうございます㊗️

昨年はコロナ禍の影響で中止となり2年ぶりの大会となりました。

まだまだコロナ禍の状況ですが、東北の先生方の熱い想いそして、工夫により、今年開催出来ることに感謝致します。

珠算指導者にとってこの大会はやはり、とても大きな目標であり、昨年中止が決まった時は、なにか気が抜けてしまうような喪失感を感じました。

今年開催が決まってからは生徒、選手の練習は勿論ですが、指導者の情熱、想いがプラスαされて成績が変わってくると信じ、例年以上に練習時間、量を費やしました。本大会でも入賞出来るよう、1ヶ月質の高い練習をしていきます。

90分の練習について

先日、ある保護者様からご指摘がありました。

皆さんもご承知のとおり当塾では1回の練習時間を90分とさせて頂いています。

小学生にとっては学校に置き換えれば2時間授業分の時間をとっています。

他のそろばん塾と比べてみても30分ほど長く練習をしていると思います。(だいたい60分練習がほとんどです)

なので低学年さんや未就学児さんにとってはとて〜も長い時間になります。

自分の考えとしまして、そういう小さいお子さんに、無理に90分練習させる事は決して良い結果にならないと思います。あくまで教室全体の練習時間の設定になります。

小さいお子さんですと集中力もまだまだです。集中力がきれてしまった後のダラダラ練習は、ただただ、させられてる感満載で身になりません。

そんな事も踏まえ90分を待たずに練習を早く終えることもございます。

早いといってもそれでも10分〜15分程度です。

ご指摘を頂いたのはその件についてになります。平たく言いますと、ここ最近終わるのが早い事が多いと、それで時間の管理はどのようにされているのですか?という内容でございました。

また、その方はお迎えに来る時間も、もともと早めでしたので、お子様も早めに練習を切り上げていました。(待って頂くのも申し訳がないので)

当塾の練習は時間制といいましても、カラオケBOXや飲み放題のような時間厳守ではございません。

むしろ時間管理については、それぞれお子様ごとのキャパの範囲を考えて練習時間をとっております。態度、表情、トイレに行く回数など色々考慮して、その日の練習量を決めています。

また、上の級に上がりますと種目も増え90分でも足りない場合もあります。

練習時間が短い、早いという時は今、お子様が新しい難しいことを習っているんだなぁと思って頂いたら幸いです。できない時に多く、長く練習する事だけが良いとは限りません。もう少し長いスパンでゆっくり成長する事も必要だと思います。

頂きを目指せ❗️

当塾では現在、暗算十段に届きそうな生徒さんがいます。久しぶりにその可能性が見えてきました。

この前の生徒さんは保護者様の転勤で残念ながら退塾したため十段には届きませんでした。

そして、その前の生徒さんは高校の途中まで、途切れ途切れですが、通い続けて九段まで合格しました。

さらにその前の生徒さんは小学生のうちに九段まで進みましたが、中学入学のタイミングでそろばんは卒業したので十段の頂きまでは辿り着きませんでした。(中学も続けていたら確実に採れていたはず)

つまり、当塾ではいまだ十段を合格した生徒は残念ながらおりません。

そして今回が4度目のチャンスになります。嬉しいことにその子は中学生になっても、もう少し続けてくれるようなのでそこに目標を定め、今度こそ、生徒さんに最高位十段合格の喜びを教えてあげたいと思います。

自分でとる難しさもありますが、指導者として合格させる事は、技術的にも精神的にも鍛えあげ、鼓舞し、モチベーションを維持させるなど難しさしかありません。

規模が大きい教室さんでは生徒さん同士良きライバルがいたりして、伸びるのが早いんですよね。羨ましい限りです。

よく言われる事があります。教室で最初の十段が出るまでが遠い。一人十段を育てるとその後はそれに続くようにどんどん出てくるもんだと。良く珠算界では耳にします。

遠いというのは難しい、時間が、かかるという事です。

ウチの教室も今年8月で丸13年になります。なので、そろそろ出てもイイんじゃないかな。そして、そろそろ出してもイイんじゃないかと思います。

若い若いと言われてきましたが、年齢的にも、年数的にもそろそろ十段を育てたい、育てないとマズイかなと、今育てられないと、この先一生ないんじゃないかと色々考えさせられます。

まあ、なんにせよ今そのチャンスがやってきてますので、多分期間はあと1年。この1年、更に練習を積み重ね十段というビックタイトルを生徒さんにプレゼントしたいと思います。

初歩の時が大事

2021年2月の日程表でお願いしました内容についてです。

現在、入門、初級を練習している生徒さんへ、通塾曜日の移動をお願いしました。平日の一日を土曜日に来てもらう事で入門、初級限定の特別な時間帯を設ける事ができました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、平日の授業では満席になる事も多く席が足らなくなる事もしばしありました。

入塾してから始まる、入門練習は簡単なようですが、しっかりマスターしないと後々に大きく影響してしまいます。

そのため入門の生徒さんには多くの時間を費やします。そういう生徒さんが多くなりますと、必然的に既存の生徒さんへの指導時間がけずられてしまいます。

その事をどうにか解消できないかと検討した結果、今回、初級特別時間を設けることになりました。

それにより、入門さんには土曜日に新しい事を重点的に指導できますし、それを次の週の平日に復習をする。

また、既存の生徒さんには我々の手が空いた事で、より多く指導する事ができるようになる。

これが今、全体的に1番良い、塾の形かなと思います。

指導優先を突き詰めれば、級位ごとに時間を決め、同じ時間に来てもらう方がスムーズで我々にとって指導も楽ですが、それだと通いづらくなってしまいます。

学校帰りにそのまま来れる形を維持しつつ、指導力向上を考えましたので、入門されたばかりの生徒にはしばらく土曜日の通塾をご協力して頂きたいと思います。

これからも精一杯の指導を心がけますので生徒さんも頑張ってついて来てください。

継続はチカラなり